新型コロナウイルスに我々はどう対峙すべきなのか(No.3) 新たなフェーズに入った日本での対応はどうあるべきなのか  押谷仁先生

東北大押谷先生の寄稿第三弾です。先生の予想されるように第二のシナリオでできるだけ被害少なく収束することを祈りたいです。

『今回の流行の日本でのリスクアセスメントでは、1)は「国内流行が起きない」、2)は「国内流行は起こり一定の被害は起こるが爆発的流行は起きない」、3)は「日本でも武漢のような爆発的流行が起こる」、というシナリオを考えていた。1)のシナリオは武漢での流行が報告された直後はまだ考えられたが、武漢とその周辺の流行の実態が明らかになるにつれて、この可能性は急速にゼロに近づいていって、2月13日に明確にゼロになったというのが私の見方である。一方、3)のシナリオも当初は考えたが、今はまずないだろうと考えている。中国国内の他の都市でも武漢とその周辺以外に制御できないまでに感染拡大が起きている都市はないと現時点では考えられること、このウイルスの特徴が明らかになりある程度制御できる可能性も見えてきたことがその理由である。 そうなると、2)のシナリオがどのような形で起きるかが問題になる。私は、国内で感染連鎖はすでに起きていてその感染連鎖が見えていないだけだと考えていた。ただ、ウイルス性肺炎はまれにしか起こらずウイルス性肺炎を疑わせるような症例が複数例見つかるような事態が起これば、日本では感染連鎖はきっと見つかるとも考えていた。おととい(2月13日)以降、日本では各地で感染者が見つかっている。見えていなかった感染連鎖が急速に可視化されつつあるのが今の日本の状況であると考えられる。』

https://www.med.tohoku.ac.jp/feature/pages/topics_216.html

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