新型コロナウイルスに我々はどう対峙したらいいのか(No.2) 新たな段階に入っている新型コロナウイルスと人類の戦い

東北大学医学部大学院医学系研究科微生物学分野教授 押谷仁先生の記事です。市中にも中国というキーワードない感染者があらわれ死亡者も出てきました。こういう時期にいたって我々はどのよう考えていったらよいのかという枠組みを与えてくださる論考です。

『現時点では日本には感染連鎖を可視化するすべは限られている。そのような中でどうしたら最も効率よく感染連鎖を可視化できるのを考えないといけない。』

どのような感染連鎖があるのか、まだよくはわからない中で我々は動かねばなりません。

『我々は今、非常に厄介なウイルスを相手に戦っている。「過度に恐れずにインフルエンザと同じような対応を」というメッセージを伝えるだけでこのウイルスにたち向かうことができるとは私は考えていない。』

『しかし、この新型コロナウイルスはまったく違う。重症化する人の割合は低いが、重症化した人ではウイルスそのものが肺の中で増えるウイルス性肺炎を起こす。重症のウイルス性肺炎は治療が困難で、日本でも救命できない例が出てくる可能性は十分に考えられる。寝たきりの高齢者などにとってもこのウイルスはもちろん危険なウイルスであるが、中国では50-60代の人も多く亡くなっており、30-40代の人の死亡も報告されている。多くの人にとっては、季節性インフルエンザと同じ程度の病気しか起こさないウイルスだからといって、決して侮ってはいけないウイルスである。』

軽症のものもあるが、インフルエンザとは異なり直接ウイルス肺炎を引き起こして死に至らしめる可能性があるいあなどりがたいウイルスと考えて対処していく必要があるのでしょう。

『このウイルスとの戦いの第1ラウンドは人類の完敗だったが、流行は新たな局面に入り、人類は急速にこのウイルスに対抗するすべを見つけつつある。その意味でも、「過度に恐れずインフルエンザと同じ対応」をしていれば十分というような感染症ではないと私は考えている。インフルエンザに対してはワクチンや抗インフルエンザ薬、さらには迅速診断キットというツールがあるが、このウイルスには現時点ではそういったツールはない。我々がこのウイルスに対抗するために持っているツールは限られている。現時点では、残念ながらすべての感染連鎖を可視化することはできず、日本で「見えない」感染連鎖が進行している蓋然性も相当程度高くなっている。しかし、我々が持っている限られたツールを駆使して「見えない」感染連鎖の一部を可視化できる可能性は出てきている。抗ウイルス薬やワクチンについても希望の光が見えてきている。このウイルスに対抗できるツールを最大限生かして、このウイルスとの第2ラウンドを戦っていく必要があると私は考えている。』

市中に出回りつつある今、我々の目の前の問題として対処を考えていきたいと思います。

https://www.med.tohoku.ac.jp/feature/pages/topics_215.html?fbclid=IwAR1sVj07TrXOuDVMhi5Bnw9zVPRkzBY1dpYyeS0v1sotltLOSuyh0YJFJqQ

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